2018年8月10日、防災ヘリが消息不明になるというニュースが入り、その後墜落事故との情報が入りました。
事故の原因については、これから幾日もかけて解明されていくことを願うばかりですが…
調べてみると、ちょっと気になることが。
群馬県が運航を委託していた航空会社の東邦航空、実はこれまでに起こったヘリ墜落事故にもその名前を見受けるのです。
過去の安全管理問題などを少しまとめてみました。
群馬県の防災ヘリが県境で墜落事故
今回墜落したとみられる防災ヘリは、2018年8月11日から開通予定の登山道「稜線トレイル」の視察に向かっていたもの。
2018年8月10日の午前10時頃に、群馬県の草津白根山付近を飛行していましたが、突如通信が途絶え消息不明となっていました。
その後午後15時半頃、付近の山林でヘリ機体の一部とみられる破片と、乗員とみられる8人が発見されましたが安否は明らかになっていません。
※その後、8/10に2名、8/11に7名、乗員全員の死亡が確認されました。
墜落したとみられる防災ヘリは、ベル式412EP型の「はるな」と呼ばれる機体だったということです。
防災ヘリ墜落の事故原因は?
群馬県の防災ヘリ「はるな」の墜落事故原因については、現在のところ明らかになっていません。
現時点で分かっていることは、ベル式412EP型「はるな」は最大15人乗りで、当時乗っていたのは8人。
事故に遭ったのは、パイロットも入れると9人てことですね。
少なくとも搭乗可能人数を超えていたことはありませんでした…では何故事故が起こってしまったのか?
残念ながら、そもそも航空事故というのは、そんなに短時間で原因が分かるものではないようです。
機体にはフライトレコーダーというものが搭載されていて、フライトレコーダー解析には少なくとも数か月、長ければ年単位という時間がかかります。
手が届きそうなくらい低空飛行をしていたという情報もありますが、そのあたりの事情もフライトレコーダーで解明されるのでしょうか…
というか、そもそもフライトレコーダーを捜索しなくてはなりませんので、また詳しい原因が分かればこちらに追記していきますね。
事故現場になった、群馬県と長野県、新潟県の県境近辺というのは事故が起きやすいというツイートも見受けられました。
もしかすると、その場所特有の地形や大気の状態というものがあるのかもしれません。
東邦航空は過去に安全管理問題を指摘されていた?
今回の群馬県防災ヘリの運航とその点検を委託されていたのは、東京都の東邦航空。
1960年に設立され、従業員は200人以上、取引先には官公庁や報道機関などもあるんだとか。
実は東邦航空、これまでに輸送中の墜落事故をいくつか起こしていたという情報があり、2000年代に入って8件、直近は2017年11月8日に群馬県上野村での墜落でした。
これもまた群馬県ですね…やはりエリア的な要素も事故に絡んでいるのかな???
ちなみに、上野村での墜落事故原因については、資材運搬用のワイヤが後部回転翼に接触し、尾翼部が損傷して墜落した恐れがあるとされています。
東邦航空絡みで墜落事故が繰り返されていたことから、安全管理について問題視されていて、労働局と労基署が連携して調査に入ったこともありました。
それなのに、また事故が起こってしまったのは何故だったのでしょう…
防災ヘリに限らずヘリ運航会社は日本に東邦航空しかない…
なんか、東邦航空ばかりが事故起こしてるの?と思ったら、どうやら日本には、ヘリコミューター会社は東邦航空しかないみたい…
ちなみにヘリコミューターというのは、ヘリコプターによる乗客輸送のこと。
じゃあ、独占市場じゃん…事故があっても、ヘリに乗るなら東邦航空使うしかないということになっちゃいますよね?
控えめにいって事故が少ないとは言い難いですし、今後の対策や別企業のヘリコミューター事業参入に注目していきたいです。