2018年7月6日、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚はじめ、オウム真理教事件死刑囚の死刑執行が報じられています。
同日に多くの死刑執行が行われているということや、歴史的事件への注目度からか、法務省の会見も決まっており、
法務大臣である上川陽子氏にも注目が集まっています。
今回は、上川陽子法務大臣の高校などの学歴・経歴などをおさらいしつつ、これまでの死刑執行決裁についてもみていきたいと思います。
上川陽子法務大臣の高校など学歴や経歴は?
名前:上川陽子(かみかわようこ)
生年月日:1953年3月1日
出身地:静岡県 静岡市
出身高校:静岡雙葉高等学校
出身大学:東京大学教養学部、ハーバード大学ケネディスクール
学位:教養学士、政治行政修士
大学卒業後に三和総合研究所(現在の三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に研究員として入所していました。
1988年に政治行政修士号を取得してからは、アメリカ合衆国議会上院議員の政策スタッフを務めた経験があるほか、株式会社グローバリンク総合研究所代表取締役でもありました。
衆議院選挙への立候補は1996年が最初で、当時無所属ながら得票数5位でした。
そして、初当選は自由民主党に入党してからの2000年だったのですが、静岡1区に無所属で出馬したんですよね。
その背景としては、同じ選挙区に自民党公認候補がいたというのがあるのですが、それほどまでに静岡1区に出馬したかったんですかね??
自民党は、出馬を強行し、党の公認候補を差し置いて当選したことを受け、上川陽子氏を除名処分したのですが、その後2001年には復党させています。
復党までが短すぎない?w
2004年、自民党女性局長に就任。
2005年には、第3次小泉改造内閣で総務大臣政務官に任命されます。
2007年、第1次安倍改造内閣で内閣府特命担当大臣に任命され、初入閣。
2014年に、初めて法務大臣に任命され、その後第3次安倍内閣においても法務大臣に再任されています。
2015年の第3次安倍第1次改造内閣で一度は法務大臣を退くものの、2017年8月3日、第3次安倍第3次改造内閣で、再び法務大臣に任命され現在に至ります。
これまでに何度も法務大臣を務めているあたり、その手腕や仕事ぶりは評価が高いということなのでしょうか。
バリバリのキャリアウーマンで、輝かしい経歴をお持ちの上川陽子法務大臣ですが、実は過去に逮捕されたことがあります。
2009年の衆議院議員総選挙期間中に、上川陽子氏の後援会2名が、アルバイトを雇って有権者に「上川陽子に投票をお願いします」といった電話をかけさせていたんだとか。
「投票お願いしまーす」ってこと自体は、選挙活動として問題ないですが、報酬が発生しちゃうのがいくないんですね。
アルバイトを依頼した後援会事務員も「違法だと思ってなかった」と言っていたり、上川陽子氏もその状況を把握していなかったとのことですが、それはそれでどうなの?と思ってしまいます。
とはいえ結局、このとき上川陽子氏は落選しているので、さほど問題視されてもいなかったようです。
上川陽子法務大臣の死刑執行決裁数が凄い
上川陽子法務大臣は、死刑執行の決裁数が多いことでも話題になっています。
2015年6月: 闇サイト殺人事件・死刑囚1名の死刑執行
2017年12月: 市川一家4人殺人事件・死刑囚2名の死刑執行
市川一家4人殺人事件のときには、犯行当時未成年だった少年死刑囚の死刑執行が20年ぶりに行われたことがニュースにもなりましたね。
そして2018年7月6日、オウム真理教事件・死刑囚7名の死刑執行
これまでに上川陽子法務大臣は、合計10名の死刑執行を決裁したことになりました。
鳩山邦夫氏が1年間の在任期間に13回、谷垣禎一氏が1年8か月の間に12回という死刑執行決裁を行ってきましたが、それに次ぐ死刑執行数です。
今回のように、オウム真理教事件の同日死刑執行が今後も続けば、あっという間にその執行数を超えていきそうですね。
※追記※
2018年7月26日、オウム真理教事件の死刑囚6名の死刑を執行しました。
そのため、上川陽子法相の死刑執行数は16回となり、これまでの法務大臣の執行数を抜いたことになります。
死刑執行されるまでの手続きがヤバイ
とはいえそもそも、死刑確定から執行までのプロセスってすごく多いんだそうです。
上申書を作成して、審査があって、死刑執行起案書が作成された後、いくつもの決裁を受けなくてはいけません。
まずは刑事局内で、担当検事・参事官・総務課長・刑事局長
その後矯正局に送られ、参事官・保安課長・総務課長・矯正局長
矯正局で決裁がされたら今度は保護局に送られ、参事官・恩赦課長・総務課長・保護局長の決裁を受け、また刑事局に起案書が戻されます。
そして刑事局長が矯正局・保護局の決裁を確認した後に、「死刑執行命令書」と書類の改名をしてから、法務大臣官房へ送られるんだそうです。
法務大臣官房内では、秘書課付検事・秘書課長・官房長・法務事務次官に決裁を求めますが、法務事務次官のサインは法務大臣に確認をしてからされるんだとか。
法務事務次官が承認しているのに、法務大臣が承認をしないということになると責任問題に発展するので、ここのやりとりはかなりしっかりと行われるでしょう。
ちなみに法務大臣の決裁から5日以内に死刑執行が行われるという決まりがあるので、上川陽子法務大臣の決裁は2018年7月2日以降になされたとみていいでしょう。
人の命に係わることなので、当然といえば当然なのですが法務大臣のところに話がいくまでめちゃくちゃ時間がかかりますね…
松本智津夫死刑囚の死刑執行も、死刑執行が決定したのが2005年でそれからずーっとこのプロセスを辿っていたわけですから、世間が「やっとか」と思うのも無理はないでしょう。
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