文部科学省の大学支援事業についての便宜を巡って、現職の文部科学省局長が、子どもの大学合格を見返りに賄賂を受け取っていたとされるニュース。
贈賄したとされる東京医科大学側の関係者として、臼井正彦理事長の関与が報じられています。
臼井正彦氏とはどのような人物なのか、チェックしてみました!
文部科学省受託収賄罪ニュース概要
文部科学省の局長である佐野太容疑者が、東京医科大学に便宜を図る見返りとして、自分の子どもを同大学の入学試験で不正に合格させてもらったとして、東京地検特捜部に逮捕されました。
東京医科大学の求めた「便宜」というのは、文部科学省が行う「私立大学研究ブランディング事業」の対象校になること。
この支援事業対象となった場合、大学が看板として掲げる研究分野に対して、必要な費用を国が助成してくれます。
例えば、研究施設を新しく建てるとか、機材を購入するとかいった費用ですね。
そして、東京医科大学の提出した計画書は、「がんや生活習慣病の早期発見を推進する」といった内容だったそうです。
医学分野ですし、是非とも実現していって欲しい内容ではありますが、贈賄に手を染めないと東京医科大学は補助対象校になれなかったのでしょうか…
便宜を依頼したのは東京医科大学理事長
収賄したとされる佐野太容疑者が、現職の文科省局長だったということで、フォーカスされがちですが、そもそも佐野太容疑者に対し、便宜を依頼したのは誰だったのか。
2018年6月5日の続報によりますと、支援事業への便宜依頼を行ったのは、東京医科大学・臼井正彦理事長でした。
選考の為に提出した計画書に不安があったのでしょうか…
188校が「私立大学研究ブランディング事業」に申請し、東京医科大学が申請した同じ区分には65校あったといいます。
その中の27校が2017年11月に対象校となったわけで、東京医科大学は1年分の助成金として3,500万円を補助されることになりました。
そして、補助便宜を図った見返りとして、佐野太容疑者の息子が東京医科大学を受験した際に、その点数の加算を指示したんだとか。
2018年2月における、東京医科大学・医学科一般入試の倍率は16.5倍。
加算された点数がどのくらいだったのかは明らかになっていませんが、場合によっては他の人が合格していた可能性もあると考えるとやりきれませんね。
臼井正彦理事長の顔画像や経歴・学歴は?
臼井正彦理事長とはどのような人物なのか、顔画像や経歴などをみていきましょう。
名前:臼井正彦
年齢:77歳
出身地:静岡県
パーティーで話をする臼井正彦理事長の動画もありました。
1986年に医師免許を取得し、1994年に東京医科大学主任教授となります。
その後、2007年に名誉教授、大学病院の院長を経て、2008年には学長就任、とどんどん出世していったようです。
そして2013年には第13代目東京医科大学理事長となり、大学の経営に携わることになりました。
東京医科大学といえば、2018年2月に医学博士号取得をめぐる現金授受というスクープがありましたよね。
そのニュースの中で、審査に関わった35人の教授と共に、臼井正彦理事長(当時は学長)も医局員から謝礼を受け取っていた事実が判明。
しかし、この謝礼金問題で臼井正彦理事長は責任を問われることはなかった模様です。
処分も1か月の減俸処分だけ…不思議ですよね。
今回の事件を受けて、こういった過去の贈収賄についても今後捜査が進んで行くのではないでしょうか。